2012年5月17日木曜日

岩手の人気第一位 ―しどけ―

この山菜が出てくると、山菜シーズンも終盤だという気がします。
“しどけ”、筆者の故郷では“しずく菜”と言いました。
標準和名は“モミジガサ”と言い、枝のところにふわっとかかっているモミジのような葉が特徴です。

北海道では天ぷらでも食べますが、おひたしにして苦みを味わうのが一番ではないでしょうか。
ちょっと野暮ったいような苦みが、しどけらしさです。
いよいよ札幌も春本番、桜が終わってライラックがもうすぐ咲き始めますね。

ちなみに岩手県で一番人気がある山菜が、しどけだそうです。
不慣れな人が山で採ろうとすると、トリカブトと間違えてしまうこともあるとか。

2012年5月14日月曜日

苦みが目を覚ます ―野せり―

3月から始まる北海道の山菜シーズンも、苦みの強いものが出てくるようになると、いよいよ最終かなという気がします。

今回は、野せり。
一口かじると、さわやかな苦みと風味が広がります。
口の中に春の風が吹くような、と言ったら飾りすぎでしょうか。

冬眠の間に身体に残ったものを、山菜の苦みが胃腸を活性化して、排出させるという話を聞いたことがあります。
山菜の苦みには、ちゃんと意味があるのですね。